Amazon RDS（Relational Database Service）は、AWSが提供するフルマネージドのリレーショナルデータベースサービスです。データベースのセットアップ、運用、スケーリングを簡単に管理できるように設計されており、ユーザーはサーバー管理の負担を軽減しながら、安全で可用性の高いデータベースを構築できます。
主な特徴
- 複数のデータベースエンジンに対応：Amazon RDSは、MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、Microsoft SQL Server、そしてAmazon独自のデータベースエンジンであるAmazon Auroraなど、多様なデータベースエンジンに対応しています。
- 自動バックアップ：RDSはデータの自動バックアップをサポートしており、リストアポイントを指定してデータを復元できます。
- 高可用性と自動フェイルオーバー：複数のアベイラビリティゾーンにまたがってレプリカを作成することで、システム障害時に自動フェイルオーバーが行われ、高い可用性が確保されます。
- スケーラビリティ：コンピュートリソースとストレージのサイズを必要に応じて簡単にスケーリングできるため、アプリケーションの成長に合わせてデータベースのリソースを拡張可能です。
- セキュリティとアクセス管理：AWS IAMとの統合や、データの暗号化（保存時および転送時）が可能で、セキュアなデータベース環境を構築できます。
使い方の例
例えば、ECサイトやモバイルアプリのバックエンドデータベースとして利用されたり、ERPやCRMといった企業システムのデータベースにも適しています。RDSは、データベースの管理作業をAWSが担当するため、開発者はアプリケーションの改善に専念できます。
要するに、Amazon RDSは、信頼性の高いリレーショナルデータベースを簡単に構築・運用できるようにするためのAWSのマネージドサービスです。
