Amazon Elastic File System (EFS)は、AWSが提供するフルマネージドのNFS(ネットワークファイルシステム)互換のストレージサービスで、複数のEC2インスタンスや他のAWSサービスから同時にアクセスできる共有ファイルストレージを提供します。高スケーラビリティと高可用性を備えており、ファイルの読み書き速度が自動でスケールするため、アプリケーションの負荷に応じた柔軟なストレージ環境を実現します。
主な特徴
- フルマネージド:サーバーやストレージの管理はAWSが行い、ユーザーは容量の設定などの手間なく利用できます。
- スケーラビリティ:ストレージ容量が自動で増減し、必要な分だけ支払うため、コスト効率が高いです。
- 高可用性と耐久性:データはAWSリージョン内の複数のアベイラビリティゾーン(AZ)にわたって冗長化されており、可用性とデータの耐久性が確保されています。
- NFS互換:NFSv4と互換性があるため、オンプレミスやAWS内でNFSを使用するアプリケーションを簡単に移行できます。
- セキュリティ:VPCやIAMでアクセス制御が可能で、データ暗号化もサポートしています。
使い方の例
EFSは、コンテンツ管理システム、ビッグデータ解析、データ共有システムなど、複数のインスタンス間でファイルの読み書きが必要なアプリケーションに最適です。たとえば、機械学習モデルのトレーニング用データセットをEFSで一元管理し、複数のEC2インスタンスからアクセスさせるといった利用方法があります。
要するに、Amazon EFSは、複数のリソース間で共有可能な高可用性のストレージを提供し、ファイルベースのワークロードに対応するクラウドファイルシステムです。