AWS CLI (Command Line Interface) は、AWSのサービスをコマンドラインから操作するためのツールです。AWS CLIを使用すると、AWSマネジメントコンソールを使用せずに、スクリプトやコマンドライン入力でAWSリソースを管理できます。これにより、反復タスクの自動化や、効率的なリソース操作が可能になります。
主な特徴
- 多くのAWSサービスをサポート:
- AWS CLIはほぼすべてのAWSサービスに対応し、EC2、S3、IAM、Lambdaなどのリソースを管理可能。
- クロスプラットフォーム:
- Windows、macOS、Linuxなど、主要なOSで動作します。
- スクリプト対応:
- バッチスクリプトやシェルスクリプトでAWS操作を自動化可能。
- プロファイル設定:
- 複数のAWSアカウントやリージョンをプロファイルとして切り替えて管理できます。
- JSON、YAML、テキスト形式での出力:
- CLIの結果をさまざまなフォーマットで出力し、必要に応じて他のツールと連携可能。
使用例
- S3バケットの操作:
- ファイルのアップロード、ダウンロード、バケットの作成や削除。
- 例:
aws s3 cp myfile.txt s3://mybucket/
- EC2インスタンスの管理:
- インスタンスの起動、停止、削除。
- 例:
aws ec2 start-instances --instance-ids i-0123456789abcdef0
- IAMユーザーの作成と権限付与:
- 例:
aws iam create-user --user-name TestUser
- 例:
- Lambda関数のデプロイ:
- 例:
aws lambda create-function --function-name MyFunction --zip-file fileb://function.zip --handler index.handler --runtime nodejs14.x
- 例:
- クラウドリソースのモニタリング:
- CloudWatchメトリクスを取得してシステムのパフォーマンスをチェック。
- 例:
aws cloudwatch get-metric-data --metric-name CPUUtilization
メリット
- 効率性:GUIを使用するよりも迅速に操作可能。
- 自動化:繰り返し操作をスクリプト化して効率化。
- 統一された管理:複数のAWSサービスを一貫したインターフェイスで操作可能。
要するに、AWS CLIは、コマンドラインからAWSリソースを管理し、自動化や効率的な操作を可能にする強力なツールです。