はじめに
AWSは、顧客がネットワークトラフィックを監視しやすくするため、AWS Network Firewallコンソール内に新しいモニタリングダッシュボードを導入しました。この新機能は、ネットワークエコシステム内での活動を詳細に視覚化でき、ファイアウォールの設定をより効果的に管理・トラブルシューティングする手助けをします。本記事では、新しいモニタリングダッシュボードの主な機能や特徴について詳しく見ていきます。
概要
本日、AWSが新しいモニタリングダッシュボードをAWS Network Firewallコンソール内で発表し、顧客のネットワークトラフィック監視能力を強化しています。この機能により、ネットワーク活動の可視化が進み、ファイアウォール設定の管理やトラブルシューティングがより効果的に行えるようになります。
詳細解説
新モニタリングダッシュボードの特徴
新しいモニタリングダッシュボードは、トラフィックパターンの可視化を包括的に提供します。特に、以下のポイントに注目が集まっています。
トップレベルのトラフィックフローの可視化
ダッシュボードは、ネットワーク上での最も重要なトラフィックフローを素早く特定し、分析することを可能にします。これにより、軽微なトラフィックの流れから重大なトラフィックの流れまで、優先順位をつけた対応が可能になります。
TLS SNIおよびHTTP Hostヘッダーの可視化
このレベルの詳細情報を得られることで、重要なネットワークインタラクションを即座に確認し、深く分析することが可能です。これにより、セキュリティの強化やパフォーマンスの最適化に寄与します。
長時間にわたるTCPフローとTCPハンドシェークの失敗の可視化
特にネットワークのトラブルシューティングに有用な機能として、長期間のTCPフローや、TCPハンドシェークに失敗したトラフィックフローの可視化があります。これにより、予期せぬセキュリティの懸念点を早期に発見し、対処することが可能です。
利用用途・ユースケース
この新しいモニタリングダッシュボードは、以下のようなケースで特に役立ちます:
– ネットワークのパフォーマンスを継続的に監視するための手段として
– セキュリティインシデントの早期発見と迅速な対応策の策定
– トラフィックデータを元にしたリソース使用の最適化
– 複数のAWSリージョンに分散した環境でのネットワーク管理
メリット・デメリット
- メリット:
- 詳細なネットワーク可視化により、即座に問題点を把握・解決可能
- AWSのすべてのリージョンで利用可能
- 追加の利用料金が発生しない
- デメリット:
- Flowログとアラートログの設定など、使用開始には初期設定が必要
- ダッシュボードの情報を理解し活用するためのラーニングカーブがある
まとめ
新しいモニタリングダッシュボードの導入により、AWS Network Firewallユーザーはより高度かつ効率的なネットワークトラフィックの監視が可能になりました。AWSの他のサービスと組み合わせて利用することで、その効果はさらに高まります。特に、セキュリティの強化や運用効率の改善において、大きな一助となることでしょう。AWS Network Firewallの新モニタリングダッシュボードを活用して、あなたのクラウド環境をさらに強化してみてください。
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