AWSは、AWS Application Composerに新たな「Infrastructure Composer」機能を導入しました。これにより、インフラストラクチャ設計がより直感的になり、アプリケーションとその基盤の同時構築が可能になります。ドラッグ＆ドロップでインフラ要素を可視化し、複雑なクラウド環境の構築プロセスを大幅に簡素化します。
機能概要
- ビジュアルエディタ：コードを書くことなく、リソースを視覚的に構築・連携。
- Infrastructure as Code（IaC）：生成された構成を直接IaC形式で出力。
- 自動統合：AWS Lambda、API Gateway、S3など複数サービスを簡単に結合。
想定される利用用途
- 新規アプリの迅速な構築：開発者が迅速にクラウド環境を立ち上げ。
- プロトタイピング：シンプルなPoC（概念実証）を素早く設計。
- 開発と運用の統合：DevOpsチームがIaCコードを即座に生成・展開。
- 教育・研修：初心者にクラウドアーキテクチャを視覚的に理解させる。
メリット
- 効率化：インフラ構築の時間を短縮し、エラーを削減。
- 視覚的理解：複雑な構造を簡単に可視化できる。
- IaCとの統合：設計後、そのままIaCで実装可能。
- 開発者以外も活用可能：コード知識がなくても設計できる。
デメリット・課題
- 高度なカスタマイズには不向き：シンプルな構成向け。
- 学習コスト：完全活用にはある程度のAWS知識が必要。
- AWS依存：AWSサービス以外への適用は困難。
- 複雑なプロジェクトでの限界：全てのケースでビジュアル設計が最適とは限らない。
まとめ
AWS Application Composerの「Infrastructure Composer」機能は、開発とインフラの設計を統合し、アプリケーション開発の生産性を大幅に向上させます。これにより、迅速なサービス立ち上げやIaC活用が容易になりますが、複雑な要件には注意が必要です。
詳細は公式ページをご覧ください。
