Amazon Managed Service for Prometheus が新たに7つのAWSリージョンで利用可能に

2025年6月発表

はじめに

AWSは2025年6月10日、Amazon Managed Service for Prometheusが新たに7つの追加リージョンで利用できるようになったことを発表しました。これにより、ユーザーはさらに広範囲に渡りアクセス可能になり、より効果的なモニタリングが可能となります。本記事では、新たに追加されたリージョンやサービスの概要、利用用途などについて詳しく解説します。

概要

Amazon Managed Service for Prometheus(AMP)は、Prometheus互換の監視サービスを完全にマネージドで提供するAWSのサービスです。これにより、運用メトリクスをスケールに応じて簡単に監視・アラーム設定ができます。今回、新しく加わったリージョンは、アフリカ(ケープタウン)、アジア太平洋(タイ、香港、マレーシア)、ヨーロッパ(ミラノ、チューリッヒ)、中東(UAE)です。

詳細解説

Amazon Managed Service for Prometheusとは

Amazon Managed Service for Prometheusは、オープンソースのPrometheusに完全に互換性があり、インフラストラクチャ全体のメトリクス収集を簡単に行うことができます。大規模環境においても管理が容易であり、高いスケーラビリティを持っています。

新規対応リージョンの利便性

新たに追加されたリージョンでは、より地理的に分散した運用が可能になり、現地の法規制やデータガバナンスに対応したシステム構築が可能です。これにより、各地域のユーザーがより低レイテンシかつ高パフォーマンスでサービスにアクセスできるようになります。

メトリクスの管理とワークスペース

このサービスでは、アカウントごとに多数のワークスペースを作成可能です。1つのワークスペースは、Prometheusメトリクスの保存とクエリのための論理的なスペースとして機能し、最大10億のアクティブメトリクスを送信することができます。これにより、トラフィックの多いアプリケーションでも安心して利用できます。

利用用途・ユースケース

AMPは、インフラストラクチャの運用状態をリアルタイムに把握するための強力なツールです。高負荷のアプリケーション、コンテナオーケストレーションシステム(例:Kubernetes)のモニタリング、マイクロサービスアーキテクチャの健康チェックに向いています。広範囲のリージョンでデプロイが可能になったため、グローバル規模の企業にとっても非常に有用です。

メリット・デメリット

  • メリット: 完全管理型によるオペレーション負荷の大幅な軽減、高いスケーラビリティ、Prometheusとの互換性維持。
  • デメリット: OSSのPrometheusとは異なる管理機能に適応が必要、コスト面での考慮が必要。

まとめ

今回のAmazon Managed Service for Prometheusの新リージョン対応により、ユーザーはより多くの地域で、簡単かつ効率的に運用管理を行える環境が整いました。グローバル展開する企業や地域ごとの規制に対応しなければならない企業にとって、大きなメリットがあると言えるでしょう。今後のさらなるリージョン拡大にも期待が高まります。


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