Amazon Managed Service for PrometheusがログをAmazon CloudWatch Logsに対応

2025年9月発表

Amazon Managed Service for PrometheusがログをAmazon CloudWatch Logsに対応

はじめに

Amazon Managed Service for Prometheus(以下、AMP)は、Prometheusメトリクスの収集をエージェントレスで行うマネージドサービスです。今回、このAMPに新しい機能として、収集されたログをAmazon CloudWatch Logsに出力する機能が追加されました。この機能は、Prometheusのターゲット検出プロセスや認証問題、スクレイピングプロセスのステータスやエラー情報、メトリクスをAMPワークスペースにインジェストする際の詳細なエラー情報を提供します。この新機能は、全てのAMPが利用可能なリージョンで一般提供されています。

概要

AMPコレクターログは、AMPが提供するメトリクスの収集とモニタリングのプロセス全体に対する内訳を提供します。これによって、ユーザーはより詳細なトラブルシューティングが可能となり、システムの問題を迅速に解決することができるようになります。特に、AMPを利用している環境での認証やリモートライティングの失敗など、具体的な障害原因を突き止めるのに役立ちます。

詳細解説

Prometheusコレクターの役割

Prometheusコレクターは、様々なデータソースからメトリクスを収集する役割を担っています。AMPではこのプロセスをエージェントレスで提供し、管理の手間を削減します。

ログ出力による詳細なトラブルシューティング

新機能により、AMPで発生した認証エラーやスクレイピング中のエラーに関する詳細なログが取得可能となります。これにより、問題の早期発見と解決が期待できます。

CloudWatch Logsとの連携

CloudWatch Logsとの連携によって、AMPコレクターが生成するログをより効果的に管理することが可能です。CloudWatchのダッシュボードを利用することで、ログの検索やアラートの設定が容易になります。

利用用途・ユースケース

AMPのログをCloudWatch Logsに出力することにより、特に以下のような場面での活用が考えられます。
– リアルタイムでのシステム監視と問題検出
– 過去データの分析によるトラブルシューティングの効率化
– セキュリティイベントのトラッキングと分析

メリット・デメリット

  • メリット:
    • 詳細なログ情報により、トラブルシューティングが容易になる
    • CloudWatchの機能を活用してログ管理が可能
    • 各リージョンでの利用が可能で、グローバルな運用を支援
  • デメリット:
    • CloudWatch Logsの利用に伴う追加コスト
    • ログデータの大量生成により可視化や管理が複雑化する可能性

まとめ

Amazon Managed Service for Prometheusの新機能であるログのAmazon CloudWatch Logsへの出力は、システムトラブルの特定と解決において重要な役割を果たします。該当の機能は、より迅速な問題解決を可能にし、エンドユーザーのシステム運用を安定させます。CloudWatchとの連携により、ログの管理と視覚化が強化され、効率的なシステム運用が可能となります。

考察

AWSによるこの新機能の追加は、AMPユーザーの運用管理における安心感を向上させる一助となります。特に、複雑なインフラストラクチャーを持つ企業にとって、AMPのトラブルシューティング機能強化は魅力的です。ただし、CloudWatch Logsの利用に際しては、生成量に応じたコスト管理が必要であるため、これを念頭に置いた運用が求められます。


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