新しいコンピュート最適化Amazon EC2 C8i および C8i-flex インスタンスの一般提供開始
はじめに
Amazon Web Services(AWS)は、新しいコンピュート最適化Amazon EC2 C8iおよびC8i-flexインスタンスの一般提供を発表しました。これらのインスタンスは、AWSだけで使用可能なカスタムインテルXeon 6プロセッサを搭載しており、クラウド内の同等のインテルプロセッサと比較して最高のパフォーマンスと最速のメモリ帯域幅を提供します。この技術進化は、多くのユーザーにとって計算負荷の高い作業を効率的に処理するための新たな選択肢を提供するものです。
概要
AWSは、新しいコンピュート最適化のAmazon EC2 C8iおよびC8i-flexインスタンスを一般に提供開始しました。これらのインスタンスは、カスタムインテルXeon 6プロセッサによって駆動され、高いパフォーマンスと高速なメモリ帯域幅を提供します。これにより、以前の世代のインテルベースのインスタンスと比較して、最大15%の価格対性能向上および2.5倍のメモリ帯域幅が得られます。
詳細解説
C8iおよびC8i-flexインスタンスの特長
C8iおよびC8i-flexインスタンスは、それぞれの用途に応じた性能強化を全面に押し出しています。特に、C8i-flexインスタンスは多くの計算負荷の大きいワークロードを効率的に処理するための使いやすさと価格対性能の向上が期待されます。一方、C8iインスタンスは、継続的な高CPU使用を必要とする最大サイズのワークロードに適しています。
性能向上の恩恵
C8iとC8i-flexインスタンスは、前世代のC7iおよびC7i-flexインスタンスと比べて最大20%の性能向上を実現しており、特定のワークロードにおいてはさらに高い性能向上が見込まれています。具体的なアプリケーションとして、NGINXウェブアプリケーションでは最大60%のスピードアップ、AIディープラーニング推奨モデルでは40%、Memcachedストアでは35%の速度向上が達成できます。
利用可能なリージョンと購入方法
これらのインスタンスは、US East(N. Virginia)、US East(Ohio)、US West(Oregon)、およびEurope(Spain)のAWSリージョンで利用可能です。インスタンスは、Savings Plans、オンデマンドインスタンス、およびスポットインスタンスを通じて購入することができます。
利用用途・ユースケース
新しいC8iおよびC8i-flexインスタンスは、以下のような用途に効果的です:
– 高負荷のウェブおよびアプリケーションサーバー
– 大規模なデータベースおよびキャッシュ(例:Apache Kafka、Elasticsearch)
– AI、機械学習による推奨システム
– 継続して高性能を要求する業務用アプリケーション
メリット・デメリット
- メリット
- 高い性能:先進のインテルXeon 6プロセッサにより高い計算能力とメモリ帯域幅を実現。
- 多様なサイズ:さまざまなアプリケーションニーズに応えるための複数のサイズオプション。
- 地域多様性:主要なAWSリージョンでの利用が可能。
- デメリット
- 初期コスト:高性能な分、初期導入コストが高くなる可能性。
- 特定リージョン限定:すべてのAWSリージョンでの利用がまだ広がっていない。
まとめ
AWSの新たな提案であるC8iおよびC8i-flexインスタンスは、計算負荷の高いワークロードを効率的に処理する力を持っています。これらのインスタンスは、特にインテルXeon 6プロセッサを搭載しており、高い価格対性能を提供する点が魅力です。AWSユーザーは、パフォーマンス面での利点を可能な限り活用し、自らのアプリケーションニーズに合わせたインスタンス選択を行うことができます。
考察
AWSが発表したC8iおよびC8i-flexインスタンスは、特に高負荷な計算を必要とするエンタープライズ向けに非常に有益です。ユーザーは、これらのインスタンスを利用することで、既存アプリケーションのパフォーマンス向上とコスト削減が可能となるかもしれません。ただし、新技術の導入にあたっては、特定リージョンの利用制限などを踏まえた計画的な導入が必要です。
–
–
