アジア太平洋(香港)地域にてAmazon EC2 M7i-flexおよびM7iインスタンスを提供開始
はじめに
アジア太平洋(香港)地域に、新たなAWSの進化がもたらされました。Amazon EC2 M7i-flexおよびM7iインスタンスが利用可能となり、多様化するビジネスニーズに柔軟に対応する選択肢が増加しています。これらのインスタンスは、高性能な第4世代インテルXeonスケーラブルプロセッサにより、優れた性能と価格性能比を提供。クラウド活用の幅を広げるこの新たな選択肢について詳しく見ていきましょう。
概要
今回発表されたAmazon EC2 M7i-flexおよびM7iインスタンスは、AWSの革新技術を引き続き推進するものです。カスタムされた第4世代インテルXeonスケーラブルプロセッサ「Sapphire Rapids」により、他のクラウドプロバイダが利用するx86ベースのインテルプロセッサと比べて、最大15%の性能向上を実現します。
M7i-flexインスタンスは、一般的な用途における価格性能比を高めるため設計されており、従来のM6iと比較して最大19%の優れた価格性能比を提供します。一方で、M7iインスタンスは、大規模なインスタンスサイズや高いCPU使用率が求められるワークロード向けの選択肢となります。
詳細解説
M7i-flexインスタンスの特長
M7i-flexインスタンスは、最も一般的なサイズ、largeから16xlargeまでをカバーし、それらはウェブサーバーやアプリケーションサーバー、仮想デスクトップ、バッチ処理、マイクロサービスなど、計算資源を完全に利用しないアプリケーションに最適です。価格と性能のバランスを重視するユーザーにとって、これらのインスタンスは初めての選択肢となり得ます。
M7iインスタンスの特長
M7iインスタンスは、ゲームサーバー、CPUベースの機械学習、ビデオストリーミングなど、大規模インスタンスサイズや連続した高CPU使用率を必要とするワークロードに対応します。最大サイズ48xlargeを含むインスタンスのほかに、metal-24xlとmetal-48xlの2種のベアメタルサイズも提供しています。これらには、データストリーミングアクセラレータ、インメモリアナリティクスアクセラレータおよびクイックアシストテクノロジーが備わっており、データ操作の効率的なオフロードとアクセラレーションを可能にして性能の最適化を図ります。
利用用途・ユースケース
M7i-flexインスタンスは、典型的なウェブおよびアプリケーションサーバーを含む、計算資源が完全には利用されないワークロードに理想的です。M7iインスタンスは、ゲームサーバー、CPU集中型の機械学習、ビデオストリーミングなど、大規模データ処理が必要なアプリケーションでその効果を発揮します。
メリット・デメリット
- メリット
- 最大15%の性能向上により、迅速なタスク完了を促進。
- ベアメタルオプションによる先進的なデータ処理能力。
- 柔軟なインスタンスサイズの選択が可能。
- デメリット
- 導入初期コストが高い可能性。
- 特殊なワークロード対応のため、一般用途には過剰な場合がある。
まとめ
今回のM7i-flexおよびM7iインスタンスの提供開始により、AWSはアジア太平洋地域のビジネスに対して、さらに幅広い選択肢をもたらしました。優れた性能向上と価格性能比を実現し、多様なクラウドワークロードに対応します。これにより、多くの企業がそのビジネスプロセスを効率化し、クラウドの可能性を最大限に引き出すことが可能となります。
考察
この発表は、AWSユーザーには大きなメリットをもたらすだけでなく、競争力を高める機会を提供します。高性能なインスタンスを利用することで、データ処理速度を向上させ、効率的なコスト管理が可能になります。しかし、インスタンスの選択はビジネスのニーズに応じて慎重に行う必要があり、過剰なリソースを適用しないことも重要です。
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